創業万延元年 松の司

創業万延元年 松の司

原料米への取り組み

美味しさの追求の先に

取り組みの先に目指すもの

日本酒は原料となる米と水そして、微生物の働きによって成り立っています。特にお米に関しては近年の環境意識の高まりなどもあって、少しずつ無農薬や無化学肥料栽培の方向へシフトしつつあるのではないでしょうか。

特に滋賀県は環境意識が高く、古くは有機リン入りの合成洗剤がはびこる中、民間を基点にした「粉せっけん運動」が起こったことにもあるように、母なる琵琶湖を守りゆこうという意識が県民一人ひとりに根強くあるようです。2001年には「環境こだわり農産物」の認証制度を設け、農薬・化学肥料を従来の半分以下にする取り組みや、濁水防止啓発活動などを通し、琵琶湖に流れる水の浄化に力を入れています。

ここにしかない味わいを求めて

弊社は、1988年から地元竜王町、そして兵庫県旧東条町(全て特A地区)で主に山田錦の契約栽培を始動し、1992年からは、より上品(エレガント)な味わいを求めて、全ての原料米を契約栽培による生産に切り替えました。

契約農家の方々を通して2002年産より全ての契約農場に「環境こだわり農産物認証」取得し、2003年産より栽培期間中無農薬・無化学肥料栽培米に取り組んでおります。このお米は【AZOLLA(アゾラ)】シリーズに使用しています。

冬期湛水・不耕起栽培

生物多様性やCOP10などの単語が新聞をにぎわし始めた2010年からは、冬期湛水・不耕起栽培という年間を通して無農薬・無化学肥料栽培となる新たな農法にも取り組んでいただいています。この農法は稲刈り取り後、田んぼに水を張ることで微生物の繁殖を促し、食物連鎖の働きにより本来自然界で形成される生態系を再形成することが分かってきています。
また、光合成による水の浄化などの作用もあり絶滅危惧種が発見されたとの報告も各地でされています。

優良な圃場の追求

このような環境にも配慮した取り組みは単に商品の差別化というだけでなく、次世代へ残す優良な圃場を追求することが、この土地でしか味わえない美味しさとなり、お米が美味しいという事は竜王町の自然環境も素晴らしいということにつながって行きます。それは、この土地に感謝するという気持ちとなり、次世代へ繋いで行くことになるのではないでしょうか。

終始一貫の姿勢で

こうして丁寧に育てられた原料米は全て自社で精米を行なっております。その年、その年の気候によって生育状況の変わるお米の状態を見極めながら、また同じ竜王町でも平地・山裾など田んぼの位置する土地の違いによる影響も鑑みながら、どの商品に、どのお米を使用するかの選別をします。その後、酒米の品種ごとに精米データの調整など、酒造りの川上である原料米の栽培から加工まで、一貫して自分たちの目で確認することで、大切な竜王町の恵みである原料米の良さを十二分に活かせるよう取り組みを続けています。