松の司 オーガニック純米酒 渡船

松の司 オーガニック純米酒 渡船

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日本酒の美味しさの一つとして「その酒が造られた土地らしさ」があります。料理においてもそうですが、土地土地の作物や風土から生まれた土着の料理が持つその土地らしい味わいというのは最高の美味しさの一つだと考えます。
『オーガニック純米酒 渡船』はその名の通り有機栽培された酒米を使用し、酒造りの工程もオーガニック認証=有機JAS認証をされた有機清酒です。
有機JAS認証とは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らず生産された有機食品であることを、国が規定した条件に基づき認める国家規格のこと。条件を満たすかどうか登録認証機関が検査し、認証された事業者のみが有機JASマークを用いること、「有機」「オーガニック」と表示することが許されます。国際的にも通用する基準に基づいて日々の管理が行われている証です。
この有機清酒に使用する酒米「渡船」は竜王町で代々「米師又八」として米作りを続ける若井農園で育てられたオーガニック米。「お米と田んぼの生き物や土中の微生物を豊かに育む自然との調和」を目指す若井農園の酒米は、作物として安心安全というだけではなく、田んぼの中の菌類や微生物、虫たちによって肥やされた土で育ち、鳥などの生き物に守られ、自然の生態系と調和したすこやかな生命力が宿っています。
酒造りにおいては、元来、不要な化学物質などを使用しないのは当然のことながら、古来の醸造方法である「生酛造り」をおこなっています。任意の酵母を添加することで酒のフレーバーや酒質の方向性をコントロールするのではなく、作業の中で自然と入る蔵付酵母による発酵を待ち、時間をかけてその環境をサポートします。酒蔵で共存する菌類や微生物の力を最大限に借りることで酒を醸す有機的な醸造方法です。
こうして造られた有機清酒『オーガニック純米酒 渡船』の良さというのは、原料と製法が安心安全であることはもとより、この土地のたくさんの生き物たちとの協働によって出来上がることで、自然と土地の持つ個性や生命力を酒に封じ込めることにあります。
古くから脈々と土地に根付き、土地とともに成り立つ日本酒。この酒にはそんな土地の息吹を感じさせる一つのほんとうの美味しさの表現があるのです。
〈ラベル原図デザイン:植葉 香澄(陶芸家)〉