創業万延元年 松の司

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松の司の「現在」

麹室新設〜その5

2021-06-29

こんにちは管理人Hです。

今回は外側はほぼ出来上がった(ように僕には見える)建物の中へ潜入します。


建物が立ち上がっていく様や、外装が整えられていく様を眺めるのが楽しかった麹室の新設。この頃は外から中の作業の様子を窺うことが出来ず少し寂しい思いをしております。そんな折、職人さんがいない隙を見計らって建物の内側を見に入ってみました。

剥き出しの柱や梁。壁面や屋根裏には角材が等間隔に並び、木材のみの空間にシンプルな単管の台車が1台。差し込む光と影のグラデーションもあいまって、何とも静かで暖かく整った空間にちょっと感動してしまい、しばらくボーッと眺めていました。この後、内壁や天井が貼られたらもう見れなくなる景色なんだなという名残惜しさもあったのかもしれません。

この剥き出しの状態の良さというのは『工場萌え』なんかもきっとそうですね。工業地帯の夜景を愛する人たちが参加する工場夜景クルーズなんてのもあるそうですが、あの美しさには剥き出しの良さがあります。もちろん吐き出される蒸気やライトアップされた建物、水面に映る光なども大きな要素ですが、メンテナンスを容易にするために不必要なカバーリングがされていない剥き出しの構造物の無駄のない美しさが見る人をそそるのでしょう。

無駄のない空間というとウチの仕込み蔵もそんな感じです。夏の間は特にこのような静かでひんやりとした印象でたまに少し眺めてしまいます。手前味噌ですね。

それではまた進捗をお届けします。

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